[PR]

 青森県は22日、県内で新たに6人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。県内の感染確認は22日夜の時点で149人となり、このうち弘前市の飲食店で発生したクラスター(感染者集団)は62人となった。

 新たに感染が確認された6人のうち、1人は弘愛会病院(弘前市)の女性職員。同病院での感染確認は7人目となった。

 ほかにクラスターが発生した弘前市内の飲食店を利用した男性2人、すでに感染が確認されていた利用者の職場関係者の男性1人、飲食店従業員の知人女性1人、行動歴や性別が公表されていない10代の1人の感染が確認された。

 県健康福祉部の奈須下淳次長は会見で、「新たなクラスターや三次感染が発生しないよう再度感染防止策を徹底してほしい」と述べた。

 また県はこの日、感染拡大防止策として弘前市が実施する市内の接客を伴う飲食店への休業依頼などの財政支援のため、1億円の補正予算を22日付で専決処分したと発表した。(仲川明里)

     ◇

 青森県弘前市は22日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため飲食店に求めていた休業依頼の対象を縮小すると発表した。これまでは市内約1千店の全飲食店に休業を依頼していたが、対象をスナックやキャバレー、ナイトクラブ、バー、パブといった飲食店に絞って31日までの休業を求め、20万円の協力金を支払う。

 対象外の飲食店でも、自主的に休業したり営業時間を短縮したりした店には協力金を支払う。市商工部によると、「国や県との協議の結果、全飲食店の休業は市民生活に影響が大きいと判断した」という。

 対象外の店は、同じ期間に休業すれば協力金支払いの対象となるほか、休業をしない場合でも、「3密」の回避など感染防止策をとり、午後7時以降の酒の提供取りやめ▽午後8時から翌朝5時までの営業自粛▽2時間以上の営業時間短縮――という3条件を満たせば、協力金の申請を受け付けるという。

     ◇

 一方、弘前市教育委員会は22日、市立小中学校の休校を1週間延長し、11月1日までとすると各校に通知した。各校の判断で27~30日に4日以内の登校日を設定できるが、給食の提供はないため、午前か午後のみの学校活動となる。

 県バスケットボール協会は、24~26日に予定されていた全国高校バスケットボール選手権(ソフトバンクウインターカップ)の県予選の開催を当面見送ることに決めた。弘前市にある県武道館や市内の高校体育館などを会場に使うため、感染の広がりを警戒した。「感染の状況を見て、県予選の延期または中止を判断する」としている。

 また、23~25日に八戸市などで開催される県高校総合文化祭のうち、吹奏楽とマーチングバンド・バトントワリングの2部門が中止となった。会場は三沢市内だが、県高校文化連盟は「弘前地域を含め、出場校が団体バスで移動するので、密集による感染のリスクを防ぐため」と説明している。日本音楽と郷土芸能の2部門は、感染拡大を防ぐために一般公開を中止とした。(林義則、渡部耕平)