三沢敦
11月3日に鹿児島市で開かれる「おはら祭」をPRする花電車が21日から、運行を始めた。明治時代につくられた車両「花2号」。色とりどりの造花と電飾を付けて走る姿は秋の風物詩として市民に親しまれてきたが、老朽化のため今回を最後に引退する。
市交通局によると、「花2号」は1911(明治44)年に製造され、西日本鉄道(福岡市)で「博多どんたく」の花電車として活躍。79年に市交通局が譲り受けてからはこの時期に市電の線路を走り、祭りの雰囲気を盛り上げてきた。
当初は「花1号」との2両体制で運行していたが、1号は2002年に引退。その後は2号の「孤軍奮闘」が続いたが、製造から1世紀が過ぎ、部品の調達が難しくなったという。来年からは交通局が保有する別の車両を改造した新たな花電車がデビューする予定だ。
2号は祭りの前日の2日まで1日昼夜2回運行。当日の3日は天文館通電停付近に展示される。(三沢敦)
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