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 20年前の鳥取県西部地震や4年前の県中部地震など、県内は多くの地震に見舞われてきた。どのような特徴がありどんな点に留意する必要があるのか。県防災顧問(地震対策)を務める香川敬生・鳥大教授に聞いた。

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 鳥取の地震では、太平洋プレート(岩板)が東北の海岸線に沿うように延びる日本海溝への沈み込みが主な原動力となる。この沈み込みによって、鳥取には東西方向に力がかかっており、震源が浅く(10~20キロ程度)、活断層が横ずれを起こす内陸型地震が多く生じている。

 東京大学地震研のデータベースを用いて、県内のここ5年の震源を地図上に落としてみても震源は広く東西にある。地震の震源となり得る活断層がたくさんあることを示している。ただ、大山や扇ノ山の噴出物で隠れているのか、新しいために外観で分かるまでの規模になっていないのか、見えていない活断層が多い。

 記録上は、2000年の県西部地震がマグニチュード(M)7・3で県内最大の地震となるだろう。東部では1943年の鳥取地震(M7・2)があった。2016年の県中部地震(M6・6)は二つの地震に比較すれば、規模としては比較的小ぶりな地震だった。しかし、同じ地域で1983年にもM6・2の地震があった。マグニチュードが1違えば地震の規模は32倍違う。東西にかかる力のひずみがまだ解放しきれていないのであればM6級の地震が数年から数十年のうちに起こりうるので注意が必要だ。

 地震の被害は、地震の規模とともに、住む地域の地盤も関係する。地盤によって「ガタガタ」揺れる波の方が揺れが伝わりやすかったり、「ゆらゆら」揺れる波の方が伝わりやすかったりする。木造建築や高層建築など建物によっても、揺れを増幅してしまう「共振」を起こす波の周期が違う。また、共振によって構造物の一部が破損することによって、より長い周期の波で共振を起こしてしまい、さらに破損が進んで倒壊まで至ってしまう事態も懸念される。まずは、家具を固定するなど、耐震性を高めて地震に備えて欲しい。(聞き手・長崎緑子)

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 鳥取大広報センター(鳥取市湖山町南4丁目)では、パネル展示「鳥取県西部地震から20年 わかったこと~これから」が開催されている。2000年の県西部地震、2016年の県中部地震、1943年の鳥取地震について、大学の研究などで得られた知見が紹介されている。平日の午前9時~午後5時。30日まで。

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