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 病気や事故のため、記憶障害がでたり注意が散漫になったりする高次脳機能障害の人たちを支援してきたNPO法人・Reジョブ大阪(大阪市都島区)が25日、オンラインイベント「まるっと文化祭」を開く。当事者や家族らの交流の輪を広げるのが狙いだ。

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 高次脳機能障害は、脳卒中や交通事故などの後遺症で、記憶が保てない、感情が抑制できない、集中力が続かないといった症状が出る。国内に推計約50万人いるとされるが、外見からは障害が分かりにくく「見えない障害」とも言われる。

 診断できる医師が少ないため、適切な医療が受けられない、生活を支える家族の負担が大きいといった問題が指摘されている。

 Reジョブ大阪代表理事、西村紀子さん(50)は言語聴覚士だ。医療現場で高次脳機能障害を負った人が退院後、家にひきこもり、症状が悪化する例を目の当たりにしてきた。

 「当事者の交流の場を作りたい」と、東京在住のライター、松嶋有香さん(54)らと2018年にReジョブ大阪を発足した。松嶋さんは「私と同世代で発症する人も多く、他人事ではないと思った」と話す。

 Reジョブ大阪では当事者や家族らの相談に応じ、社会復帰までの道筋を一緒に考えてきた。当事者の体験談などの出版にも力を入れており、文章コーチとして活躍する松嶋さんも手伝って、これまで2冊を出版した。月1回のオンライン当事者会(参加費500円)も開いている。

 「まるっと文化祭」第1部はユーチューブで25日午後1時から、当事者で「脳が壊れた」などの著書がある鈴木大介さんの講演などがある(無料)。午後3時半からの第2部ではオンライン会議システムを使った懇親会を開く(事前申し込みが必要。https://re-job-osaka.org/別ウインドウで開きます、参加費500円で府内在住者は無料)。よろず相談も受け付ける。メール(kuruminomori21@gmail.com)かファクス(06・6180・7907)で申し込む。問い合わせはReジョブ大阪(06・6180・8441)。(松尾慈子)