[PR]

 丸亀城(香川県丸亀市)の石垣が江戸時代にも災害で崩れていた可能性を示す「埋没石垣」の一般公開が19日に始まった。2018年の豪雨などで崩落した石垣の復旧工事中に見つかったもので、城内の石垣復旧PR館横に展示している。

 市教育委員会の文化財保存活用課によると、埋没石垣は、今年の三の丸石垣の解体作業中、南西部の盛り土の中から見つかった。

 西讃岐の領主で、城を再建した山崎氏時代の1649年ごろの文書に「坤櫓(ひつじさるやぐら)石垣が壊れた」という趣旨の記述があり、場所が一致することから、その時に崩れた石垣とみられる。割れやずれ、隙間が目立ち、大雨や地震など何らかの災害で崩れ、そのまま埋められた可能性が高いという。

 斜面では少なくとも6段が見つかった。今回、復旧作業のために外した上部3段の25石(縦と横約3・5メートル、高さ約1・5メートル)を発見時の姿を再現して展示した。安定性に支障がない限り、石垣を積み直す際に元の場所に戻すという。

 調査を担当する同課の真鍋一生さんは「江戸時代から370年も誰も目にすることのなかった石垣をこの機会に見て、歴史を感じてほしい」と話している。(多知川節子)

関連ニュース