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 ユニークな表現で知られる画家のミヒャエル・ボレマンスさんと彫刻家のマーク・マンダースさんの2人による展覧会「ダブル・サイレンス」が、金沢市の金沢21世紀美術館で開かれている。2人の不可思議な作品が、人間の複雑な内面を掘り下げるような独特の世界観を作り出している。

 ボレマンスさんはベルギー出身、在住。伝統的な絵画の伝統を引き継ぎつつ、人間の暗部を描き出すような作風が特徴。描かれた人物は後ろを向いていたり、顔が覆われていたりして表情が見えず、どこか不穏な雰囲気も漂う。

 マンダースさんはオランダ出身でベルギー在住。人間の身体の一部を彫刻で表現した作品が目を引く。粘土製かと思えば、実は彩色されたブロンズ製という意外な作品もある。

 21美の島敦彦館長は2人の作品について「静謐(せいひつ)で寡黙。舞台の一場面のようでもあるが、特定の物語があるわけではない。見る人に沈思黙考をいざなう」と語る。館内のさまざまな空間に約60点が配置され、作家同士の対話に誘い込まれるようだ。

 来年2月28日まで。月曜休館(月曜が休日の場合は翌日休館)。(沼田千賀子)

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