拡大する写真・図版そこが気になるアメリカ大統領選

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 アメリカ大統領選挙が近づくにつれて盛り上がるのが勝者予測です。各社の世論調査ではバイデン氏の優勢が伝えられていますが、4年前の大統領選でクリントン氏有利が伝えられていたこともあり、懐疑的な見方もあります。また、社会の分断が深まるなか、調査に正直に答えない「隠れトランプ支持者」が増えているという指摘もあります。そもそも「勝者総取り」方式を大半の州が採用する大統領選において、各社はどう世論調査の結果を読み、勝者予測をしているのでしょうか。同志社大学の飯田健教授(政治行動論)に聞きました。

 ――大統領選挙の勝者予測が盛り上がってきました。

 世論調査の発展の基礎は、「ホースレース(競馬)」とも呼ばれるアメリカ大統領選挙の勝者予測にあります。1936年の大統領選でリテラリー・ダイジェストという雑誌が、発行部数を増やすために大量の世論調査をしましたが、ルーズベルト大統領の当選を外しました。調査対象が富裕層に偏っていたためです。一方、米国世論調査所(調査会社ギャラップの前身)は、はるかに少ないサンプリング数から当選を言い当てて評価を上げました。アメリカ人は勝者予測が大好きですし、世論調査が選挙の盛り上げに一役買っていると言えるでしょう。

拡大する写真・図版9月29日に行われた1回目の大統領候補討論会で激論を交わすトランプ大統領(右)とバイデン前副大統領=AFP時事

 ――アメリカ大統領選における世論調査や勝者予測はどのように行われているのですか。

 調査と予測でそれぞれ主体が違うのが特徴です。日本の選挙の情勢分析の場合、報道各社が選挙区ごとに電話調査などをやり、自社のデータを基にして分析を出しています。一方、アメリカでは州ごとに地元のマスコミや全国紙、大学、調査会社などが各候補の支持率を調査しており、予測主体であるニューヨーク・タイムズなどのメディアや「リアル・クリア・ポリティクス」などの政治専門サイトは、それらの結果の「平均の平均」を取って予測を出します。独自の世論調査だけをもとに予測するわけではありません。

 ――「平均の平均」を取るメリットは何ですか。

 複数の調査の平均値を取った方…

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