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 フランスのカステックス首相は22日、新型コロナウイルスの第2波が深刻化しているとして、新たに38県を感染最悪レベルの「最大警戒区域」に指定すると発表した。同区域は計54県になり、人口のほぼ7割にあたる約4600万人が夜間の外出を禁じられる。

 カステックス氏は記者会見で、「我々には残された時間は多くない。病院も厳しい試練にさらされる」と強調。日中も含めた外出禁止を避けるには、時間や手段が限られていると訴え、国民に協力を求めた。

 パリなどの首都圏では17日からいち早く夜間の外出を禁じていたが、カステックス氏によると、同日以来全国で4777件の違反が検挙された。政府の対策が後手に回っている上、経済再開と感染防止の間で方針が揺らいできたことから、国民の不信が高まっていることが影響しているとみられる。

 フランスは22日、24時間の新規感染者数が4万人を超え、過去最悪になった。人口10万人当たりの感染者数は2カ月で25倍になり、連日100人以上が亡くなっている。入院者数も伸びる一方で下げ止まる兆しが一切ないため、医師らは近く集中治療用の病床が埋まると訴えている。(パリ=疋田多揚)