[PR]

 金融庁は23日午前、今月1日にシステム障害を起こした東京証券取引所に立ち入り検査に入った。東証は障害の原因や取引が終日停止に至った経緯などの報告書を出している。金融庁は内部管理体制などを調べたうえで、業務改善命令を出すことを検討している。

 障害の主な原因は、システム機器が故障した際にバックアップが機能しない設定となっていたことだった。設定ミスは5年前から続いており、今回初めて発覚した。金融庁は設定ミスが見逃されていた経緯や、点検状況などについて詳しく調べるとみられる。

 システム障害時の売買再開ルールが、十分には整備されていなかったことも明らかになった。東証は23日、証券会社や投資家などが参加する協議会を開き、再開ルールについて話し合う。来年3月末をめどにまとめる予定だ。

 麻生太郎金融担当相は23日の会見で「バックアップのシステムが動かなかったということの実態を把握する必要がある」と述べた。再開ルールについては「そういったものに関するルールがきちんと決められていなかったというところが問題だった」と指摘した。(吉田拓史)