[PR]

 菅義偉首相は23日午前、リーダー不在の世界のリスクを指摘してきた米国の国際政治学者、イアン・ブレマー氏と約30分間、テレビ会議を行った。ブレマー氏から米中関係の現状や見通しについて聞き取り、首相は「自由で開かれたインド太平洋」構想を進める考えを示したという。

 官僚や政治家に限らず、有識者らと幅広く面会を重ねる首相だが、海外の学者にも手を広げたかたちだ。

 外務省によると、意見交換には政府の経済財政諮問会議の民間議員を務める新浪剛史・サントリーホールディングス社長も同席。新浪氏はブレマー氏と親交があり、3人は新型コロナウイルス感染症など国際社会が抱えるさまざまな問題について意見交換したという。

 ブレマー氏は今年春の朝日新聞のインタビューで、コロナ禍について「第2次大戦以来のグローバル危機。だれもリーダーシップをとらない。G7もG20も機能しない。実に恐ろしい」などと語っていた。(楢崎貴司)