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 朝鮮戦争(1950~53年)に中国が参戦して70年となるのを前にした23日、北京の人民大会堂で記念大会が開かれ、習近平(シーチンピン)国家主席が重要演説で「中国人民は、侵略者に対処するには戦いをもって止めなくてはいけないことを深く知っている」と語った。台湾問題などをめぐって強まる米国の圧力に対し、屈しない姿勢を示した形だ。

 大会は党最高指導部の常務委員らが全員出席し、戦死者に向けた約1分間の黙禱(もくとう)から始まった。

 習氏は朝鮮戦争を引き合いに「いかに国家が強大であっても、世界の潮流に逆らえば、必ずさんざんな目に遭う」と米国を牽制(けんせい)。「中国人民はやっかいごとを起こさないが、恐れない」とも語り、「いかに発展を遂げようと、我々は強権に反抗する気骨を磨かなくてはならない」と国民に団結を呼びかけた。

 朝鮮戦争は中国では「米国と戦い、北朝鮮を支援した」戦争と位置づけられており、1950年10月の参戦から10年ごとの節目には記念行事が開かれてきた。10年前は「座談会」で、当時党序列6位だった習氏が演説したが、今回は「大会」を開き、党トップとして習氏が演説した。式典の重みが増した形だ。背景には米国との関係悪化があるとみられている。(北京=高田正幸)