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 米国を代表するロックミュージシャン、ブルース・スプリングスティーンが、リモートで世界各国の合同インタビューに応じ、日本からは朝日新聞が参加した。1997年以来、日本公演をしておらず、長く来日が待ち望まれているスプリングスティーン。「私の一つの後悔は、長く日本に行けていないことだ」と語った上で、「そのうち再び日本に戻って、観客とつながりたいと思っている」と話した。

拡大する写真・図版ブルース・スプリングスティーン=ソニーミュージック提供

 23日に盟友・Eストリート・バンドと8年ぶりにタッグを組んだ新アルバム「レター・トゥ・ユー」を緊急発売。1970年代~80年代のスプリングスティーンの作品を思わせるバンドサウンドが前面に出た作品となった。

 アルバムについてスプリングスティーンは「バンドは完全にライブで演奏して、ボーカルは全部最初のテイクのものだ」と話した。

 豪メディアからの、米大統領選でトランプ氏が勝ったら、オーストラリアに移住するというのはどうか、という質問に対し、「彼は勝たないと思うね。私はいま正しい予言をする。彼は負ける。でも、もしひょっとしてそうならない場合、次の飛行機に乗ってあなたたちにお会いしましょう」とジョークを交えて返した。

拡大する写真・図版ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンド=ソニーミュージック提供

 このアルバムに臨むバンドの姿が描かれたドキュメンタリー映画「Bruce Springsteen’s Letter to You」が「Apple TV+」で23日から公開された。

 以下、インタビューでのやりとりを日本独占公開する(内容は編集しています)。

       ◇

 ――司会者 このニューアルバムは、あなたがプロとしてのキャリアを始めた1965年、そして60年代後半のスピリットを感じます。これはロックンロールですね。

 その通り。ロックンロールという音楽そのものをテーマに選んだのは初めてだ。バンドをやり続ける人生というのはどういうものか、ということでもある。65年に始めた最初のバンドの影響や、もちろんEストリート・バンドのことも考えさせられた。つまりテーマは、音楽そのものと、私たちがファンと一緒に作ってきた世界について、ということになる。

拡大する写真・図版ブルース・スプリングスティーン=ソニーミュージック提供

 ――司会者 先日、あのころのアメリカではティーンエージャーの二人に一人がバンドをやっていたと言っていましたね。

 そう。もし高校のダンスパーティーでバンドを雇おうとすれば、ティーンエージャーしかいなかった。1966年にはバンドをやっていたのはティーンエージャーだけ。ロックンロールを演奏する25歳や30歳なんていない。キッズだけがやっていた。

 退役軍人の集まりや組合や教会関係の集まり。高校のダンス、ピザの店、ボウリング場、消防士のフェア、カーニバル……。いたるところで演奏できた。一種の黄金時代だった。バンドが演奏して、技術を磨くことができる場所はたくさんあったね。

 ――司会者 あなたはひとつの仕事を始めると、ときには数年単位の時間をかけてきた。それが今回は、はじめて99%生演奏の録音でつくった。おもしろいのは10日間で歌ができて、5日間で録音した。5日目にはできあがりを聴いて話しあっていたんですって。

 4日間で録音して、5日目には聞いていたよ。素晴らしいプロセスだったね。こういうことは何が起こるかわからないんだ。1曲にかけたのはだいたい3時間。バンドは完全にライブで演奏して、ボーカルは全部最初のテイクのものだ。

 ユニークで素晴らしい経験で、本当に昔に戻ったようだった。他のいくつかの曲について考えると、例えば、「Darkness on the Edge of Town(闇に吠える街)」や、「BORN IN THE U.S.A.」とか、完全にライブ演奏を録音した曲はわずかにあるけれど、ほとんどの曲では、たとえバンドはライブ演奏でも、ボーカルはオーバーダビング(多重録音)してきた。だけど、今作はそういうことをしていないんだ。

拡大する写真・図版ブルース・スプリングスティーン=ソニーミュージック提供

 ――司会者 Eストリートバンドのロイ・ビタンとスティーヴ・ヴァン・ザントは、長らくあなたとのこうした演奏を待ち望んでいて、「ブルース、デモテープを作らないで」と言っていたそうですね。

 そうだね。問題は、私はひとたびデモテープを始めると、もうレコードを作り始めてしまうんだ。デモで作ったサウンドにとても固執してしまうので、Eストリート・バンドにとっては大変なんだ。

 今回はバンドの2人は頭が良く、デモは作らないと言っていたので、私は曲を覚えるためだけに、アコースティックギターでiPhoneに曲を録音しておいた。それからギターを取り上げて曲を演奏した、そんな具合だったよ。間違いなく一番いいやり方だった。

インタビュー後半では、しばらく訪日できていないことへの思いや「魔法のギター」との出会いについて語っています。

素晴らしいバンドの思い出

 ――質問者A (ブルースの最初期のバンド)「キャスティールズ」へ捧げた「Last Man Standing」のレコーディングはどのようなものでしたか。

 私の人生には素晴らしいバンド…

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