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 岐阜聖徳学園や岐阜、中部学院の各大学の学生たちが今月から、新型コロナウイルスの影響などで登校を自重する岐阜市内の小中学生の学習や心のケアをオンラインで支援する取り組みを始めた。20日に市教育委員会に活動状況を報告した学生たちは「困っている子どもたちの力になりたい」と話している。

 岐阜聖徳学園大3年の田中悠貴さん(21)は5月末まで休校中の小学生にオンラインで宿題を教えていた。学校再開で活動を終えたが、「子どものために何かできることはないか」と考え、持病などがあり、コロナ禍で登校を控える小中学生への支援を思い付いた。ゼミの教授を通して岐阜大と中部学院大に声をかけると、計24人の学生が手を挙げた。

 その一人、岐阜大4年の山岸那奈花さん(22)は岐阜市民病院小児科の院内学級でボランティアをしていた。コロナ禍で活動ができなくなり、「不安に思っている子どもの役に立ちたい」と参加を決めた。

 3大学で支援団体を立ち上げ、8月中旬、市教委を通じて不登校のほか、感染リスクから登校できないなど、支援を必要とする児童生徒の情報を集めた。学校や家族の要望も踏まえ、児童や生徒7人に、それぞれ学生を割り当て、今月から週1回、40分のオンライン学習と心のケアを始めた。

 小学6年の男児を担当する田中さんは、事前に学校を訪れ、校長や担任教諭らと話し合うなど、入念に準備を進めた。自己紹介シートなどを使って少しずつ互いの理解を深めるところから始めたという。

 教員を目指す中部学院大2年の氷室和亮さん(20)は、感染防止対策で学校へ通えない小学3年の男児を担当。「(男児が)人見知りして話せないかと思っていたが、元気な様子で安心した。早く学校に行きたいと感じた」と話す。

 現在、新たに4人の児童生徒への支援を準備している。学生から報告を受けた市教委の早川三根夫教育長は「学生の行動力はすごい。子どもたちが社会とのつながりを断ち切られないためにも力になってほしい」とエールを送る。

 田中さんは「活動に賛同してくれた学生が多く驚いた。学力の向上よりも、子どもたちが前向きに勉強に取り組んでくれたらうれしい。学生にとってもいい経験になる」と話している。活動は来年度以降も続ける予定という。(松永佳伸)

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