大学入学共通テストでパソコンを使って解答する方式(CBT)を検討していた大学入試センターは、目標としていた2024年度からの導入を見送ることを固めた。動画などを使い多様な問題を出せるが、端末の整備費が高額でトラブル対応が避けられないなどの課題が解決しきれないと判断した。
CBTはコンピューター・ベースド・テスティングの略。文部科学省の有識者会議が16年、24年度のテストからの導入を提言。政府の未来投資戦略も18年、検討を進めるよう促した。
これに対して同センターの有識者会議の提言案は利点として、音声や動画など多様な方法で出題でき、解答の回収や採点の時間が短縮できる点などを挙げた。
しかし課題としては、端末の整備やソフトの開発などで高額な費用がかかり、国の財政支援がない場合、検定料の引き上げが必要になるとした。端末の性能などを統一しないと不公平になることや、トラブルをなくすのは困難で、振り替え試験日などの対応も必要となる、と指摘した。
政府の教育再生実行会議は…
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