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 第72回正倉院展が24日、奈良市登大路町の奈良国立博物館で始まった。花の文様を表したフェルトの敷物「花氈(かせん)」や乗馬に使われた座具一式の「馬鞍(うまのくら)」など59件が展示されている。11月9日まで。新型コロナウイルスの感染拡大対策で当日券はなく、前売り券はほぼ完売状態という。

 例年は開館前から大行列ができるが、今年は前売りの段階で入場の日時が指定されているため、目立った行列はなかった。武器や武具に加え、古代の薬物8件が並んでいるのが展示の特徴。高さ約25センチの「五色龍歯(ごしきりゅうし)」は、実際は象の歯の化石。漢方薬として飲むと鎮静効果があったとされる。

 大阪府堺市の玉置孝子さん(78)は、娘の仲西佐保子さん(53)と訪れた。花や鳥獣の装飾を施した銅鏡「平螺鈿背円鏡(へいらでんはいのえんきょう)」の模様の細やかさに驚いたという。「正倉院で大切に保管されてきたからこそ、今もきれいな状態なんだと思いました」と話した。問い合わせはハローダイヤル(050・5542・8600)。(福岡龍一郎)

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