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 宮崎県日南市で秋に開かれる飫肥城下まつりに登場する「弥五郎様」が23日、飫肥城にお目見えした。身長5メートルの巨体がライトアップされると「コロナ退散」を祈る人もいた。

 まつりがコロナ禍で中止となったため、保存会メンバーが「展示だけでも」と、保管している地元の田ノ上八幡神社から運び、大手門横に設置した。高所作業車を使い、骨組みに紫や白の衣装を着せ、身長ほどもある長いやりを持たせた。

 弥五郎様(どん)は、都城市山之口町、鹿児島県曽於市大隅町にも伝わっており、山之口が長男、大隅が次男、飫肥が三男という。「隼人の乱」(720年)で大和朝廷に鎮圧され亡くなった人の霊を慰める放生会が祭りの起源とされる。年の数だけ弥五郎様の股をくぐると「無病息災」の御利益があるとの言い伝えもあり、新型コロナウイルスの早期終息の願いがこもる。

 日南看護専門学校に通う阿久根慶人さん(19)は股の下を19回くぐった。「病院での実習があり、夏までは宮崎市の実家にもなかなか帰れず大変でした。冬の流行が心配。早くコロナが終息して元の生活に戻ってほしい」と話した。25日夕まで設置している。(矢鳴秀樹)

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