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 核兵器禁止条約が発効することになった。2017年の条約採択に大きな役割を果たしたのがオーストリアだ。同国外務省軍縮・不拡散局長のトマス・ハイノッチ氏は、条約の批准国・地域が50に迫った21日のインタビューで、同国が条約を推進した理由を改めて語った。

 ――オーストリアは核兵器禁止条約の交渉を主導しましたが、なぜですか。

 「私たちは、地理的に欧州の中心に位置する。(東西冷戦の時代には)北大西洋条約機構(NATO)とワルシャワ条約機構に挟まれ、大きな軍事衝突があれば核兵器の犠牲者になるところだった。後に公開された資料から、旧ソ連は(オーストリアの)インスブルックに、米国は(同)グラーツ近くのハンガリー領側に核兵器を落とす用意があったことがわかったが、当時から私たちには明確だった」

 「私たちがどの軍事同盟のメンバーでもないことも理由だった。核兵器を批判するのに何の遠慮も必要ない」

 ――チェルノブイリ原発の事故もありました。

 「もちろん、それも私たちが熱心な理由だ。私には2人の子がいて、当時、外で遊べなくなったのが本当にショックだった。あの事故が重大な結果を起こすなら、核兵器が爆発すればどうなるのかという警告だった。世論の核への反対はとても強く、議会でも政党が一致する数少ないテーマだ。だから、みんなが条約への支持を表明し、核軍縮の擁護者という世界での我々の立場を重要と考えてくれた」

 ――日本でも多くの人が核兵器に反対ですが、安全保障のため、核兵器は「必要悪」だという見方もあります。

 「核兵器が安全を提供するものとは信じない。私たちはみな、特に日本は、核兵器の影響がどういうものか知っている。75年間、核の衝突がなかったとしても、いつでも起こりうる。事故がかなり起きていることもわかっている。そして、一度でも爆発が起きれば、重大な結果を引き起こす。答えは明らかだ」

 ――外交が国益を追求するもの…

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