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 国宝の松江城を築城した戦国武将・堀尾吉晴の生誕地、愛知県大口町の大口中学校の3年生213人が、松江市の松江フォーゲルパークで、町内で育てられている古来種の「おおぐち観鋭(かんえつ)桜」の苗木2本(高さ約1メートル)を植樹した。2015年の国宝指定、両市町の姉妹都市提携5周年の節目に「特別な桜になった」と喜んだ。

 同校は例年、東京方面へ修学旅行に行っている。今年はコロナ禍もあって、小中学校の授業などで地域の偉人として学んだ堀尾公ゆかりの地に変更。町親善大使として11~13日に来県した。滞在中は松江城登城や堀川遊覧、まが玉作りの体験などを通して歴史や文化を知り、市民らとも触れ合うなどした。

 町によると、観鋭桜は早咲きの桜。町内の桜並木に咲く老いたソメイヨシノの後継として、町内の神社にある戦国時代から息づいてきたとされる古来種をクローン技術で培養し育てている。これまでに約400本。そのうちの1本は姉妹提携の翌年、松江城の天守近く植えられたという。

 12日の植樹式では、酒井沙帆菜(さほな)さんが生徒を代表して「堀尾公も幼いころに見たであろう桜を、活躍した松江で植樹できたのは光栄で誇り。交流の証しになり成長が楽しみ」とあいさつ。鈴木雅博町長と校長、生徒の計4人が植樹し、来待石の記念碑を除幕した。

 市は同日、3年生213人を初代の「ツーリズムアンバサダー」に任命した。「観光大使」とは別に、姉妹提携を結ぶ4市町から市への修学旅行生らを任命する。市の魅力発信と将来の再訪を期待するなどして、新たに設けたという。(杉山匡史)

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