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 第73回秋季東海地区高校野球大会(東海地区高校野球連盟主催)は25日、準々決勝4試合が、三重県の四日市市営霞ケ浦など2球場であった。県岐阜商(岐阜1位)は東邦(愛知2位)を7―0で、岐阜第一(岐阜3位)は藤枝明誠(静岡1位)を3―2で下し、準決勝進出を決めた。31日に両校がダイムスタジアム伊勢で対戦する。中京大中京(愛知1位)と三重(三重1位)も4強に進んだ。

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 県岐阜商の中西流空中堅手(2年)は、公式戦で初めての1番打者を任され、4打数4安打2打点でチームの期待に応えた。

 初回、インコースの直球を右翼線に引っ張り、三塁打を放った。「1番が安打で出塁すれば、チームに流れができる。何が何でも出たかった」。高木翔斗捕手(2年)の適時打で本塁を踏み、先制した。

 秋季県大会では3番。大会後、鍛治舎巧監督が「打線がうまくつながっていない」と考え、練習試合で1番に指名した。「ミートがうまく、出塁率が高い。チームのつながりに貢献できる」と評価する。この日、監督は「必ず芯で打て。自分の形で打て」と声をかけた。

 三回には左翼線への安打で走者を三塁に進めた。五回には2死一塁から右中間に適時二塁打を放ち、追加点を奪った。東邦の山田祐輔監督も「各打者の対策をしたが、彼には広角に打たれ、予想以上だった」。その好調ぶりに、七回には自身初めてという申告敬遠での出塁も経験した。

 八回は、6―0の場面で打席に。2死満塁から適時打を放ち、コールド勝ちを決めた。大役を果たし、「3番とは違った意味で大事な打順。次も1番で、来た球を芯でとらえ、強い打球で貢献したい」。

 昨年のチームは東海大会準優勝で選抜を決めたが、コロナ禍で大会が中止された。中西中堅手は、「次も勝ち、優勝して選抜に行く。先輩たちの悔しい思いを自分たちが晴らしたい」と力を込めた。(板倉吉延)

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