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 米国の情報収集活動の実態を暴露し、ロシアに亡命している米中央情報局(CIA)元職員、エドワード・スノーデン氏が22日、ロシアの永住権を得た。弁護士が同日、タス通信に明らかにした。現時点ではロシア国籍の取得は考えていないという。

 スノーデン氏は2013年にロシアに亡命し、14年に期限付きの居住権を取得した。弁護士によると、居住権の期限は今年4月に切れたが、新型コロナウイルスの影響で自動的に6月まで延長され、その後に新たな居住許可を申請していたという。

 スノーデン氏は13年、米国家安全保障局(NSA)が、世界中で個人の電話や電子メールに関する情報を集めていたと告発。日本を含む各国の大使館や欧州連合(EU)、国連本部の通信傍受なども暴露し、米国の監視網が世界中に広がっている実態を明らかにした。

 米検察当局は、スノーデン氏をスパイ行為などの容疑で訴追。当時の米オバマ政権はロシアに身柄の引き渡しを求めたが、プーチン政権は拒否し、米ロ関係が悪化する一因となった。(モスクワ=石橋亮介)