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 佐賀県江北町が、運転免許証を返納した65歳以上の高齢者に、「運転卒業証書」を渡している。9月1日から役場総務課の窓口1カ所で返納手続きができるようになったのに合わせて始めた。

 卒業証書はA4判。長年の運転へのねぎらいと返納への感謝を示す。山田恭輔町長が読み上げて手渡す。町長不在の時は、副町長らが代行する。21日現在、5人が役場で受け取った。「恐縮して受け取る人が多い。感謝の意を表してもらったことに、喜んでおられるようです」(総務課)

 江北町は県内20市町のうち、人口1万人当たりの人身事故発生数が、2014年と15年に続けてワースト1位になった。高齢の運転者が当事者になることが多かったことから、17年度から、返納者に年間6千円のタクシー券を5年間渡す返納促進策を始めた。

 これまで運転免許証の返納は、運転免許センター(佐賀市)か白石警察署(白石町)に行く必要があった。警察と協議して、役場で手続きできるようにした。水曜を除く平日の午前9時~正午に役場2階の総務課で受け付ける。市役所や役場で手続きできるのは、県内では基山町、玄海町に次いで3番目。

 総務課は「返納した人たちが不便にならないよう、町の循環バスなど、移動手段の確保を図っていきたい」と話している。(福岡泰雄)