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 昨年10月31日未明に起きた首里城(那覇市)での火災から1年がたつのを前に、26日朝、城内で夜間の火災を想定した訓練があった。夜勤の警備員らが参加し、火災で課題となった初期消火の手順を確認した。

 訓練は、昨年の火災で焼失を免れた世誇(よほこり)殿から午前0時20分に出火したと想定。警備会社の警備員や設備管理会社の監視員計7人が、通報や無線連絡▽消火器や屋外消火栓を使った放水による消火▽消防車の誘導のための車止めや門の開放、といった作業にあたった。

 首里城火災では、正殿など6棟約4千平方メートルが焼失。警察や消防は出火原因を特定できなかった。県の再発防止検討委員会は9月に公表した中間報告で、夜間の火災を想定した訓練が不足し、警備員と監視員の連携や情報共有が不十分で実質的な初期消火ができなかった、と指摘した。

 この日は昼間の出火を想定した訓練もあり、来園者役の避難誘導が行われた。訓練を主催した指定管理者・沖縄美(ちゅ)ら島財団の古堅孝常務理事は訓練後、「指定管理者としての責任を重く受け止めている。このようなことを二度と起こさないよう再発防止に取り組んでいる」と語った。(岡田将平)