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 2011年の東京電力福島第一原発事故で全村避難した福島県飯舘(いいたて)村の菅野(かんの)典雄村長(73)が26日、任期満了で引退した。「国や東電と同じ方向を向く」(菅野氏)という手法には批判もあったが、村全域での避難指示解除に道筋をつけた。国の避難指示が出された県内11市町村で、震災前からの現職の首長は川内(かわうち)村の遠藤雄幸村長だけとなる。

 酪農家で公民館の嘱託館長だった菅野氏は1996年に初当選。「平成の大合併」には加わらず、「飯舘牛」のブランド化のほか、公設民営クリニックや村営書店を設けるなどユニークな政策を展開した。

 村は第一原発から北西約30~40キロの内陸部にあるが、原発事故のプルーム(放射性雲)の影響で放射線量が高まり、全村避難を強いられた。

 菅野氏は約6500人の村民の避難先として、帰還しやすいよう「村から車で1時間以内」の場所にこだわった。国と掛け合い、精密部品工場や特別養護老人ホームの村内での存続を実現し、復興に備えた。

 「理想と現実のバランスを考えてきた。相手の立場も理解したうえで、こちらの立場も考えてもらえませんか、という話かな」。朝日新聞の取材ではこう振り返った。

 国に持ちかけられた除染廃棄物…

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