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 太平洋のサンゴと熱帯魚に彩られた室戸阿南海岸国定公園の景勝地「竹ケ島海域公園」(徳島県海陽町宍喰浦)の湾内の海で26日、地元の町立宍喰小学校の5年生12人が枝サンゴ「エダミドリイシ」を保全するための移植体験をした。

 この日、児童たちは海中観光船ブルーマリンでエダミドリイシの群落が広がる海域へ移動。船上でサンゴの骨格からできた穴の開いた石に、稚サンゴ付きのピンを水ボンドで慎重に接着した。稚サンゴはこの海域のエダミドリイシから採卵し、竹ケ島にある海洋自然博物館マリンジャムの水槽で育てた。8月に産まれたもので直径5ミリほど、1年育てたもので1~2センチほどという。

 児童たちは、各自の名前や「長生きしてね」「オニヒトデに負けるな!」などとメッセージを記したプレートを石に添えた。宍喰漁協青壮年部員やマリンジャムのスタッフが海中に潜り、児童たちが水中の窓から見守る中、石を海底に設置した。

 稚サンゴの移植は、町や地域住民らによる自然再生活動の一環。防波堤による潮流の変化などで海水が濁り、サンゴが減少したことから2004年から毎年続けている。移植6年目のサンゴでは産卵も確認されているという。

 児童たちは来年の学習で成長を確認に来るという。山下穂佳さんは「サンゴが予想以上に小さくて、『小っちゃ!』と思った。大きく育ったらいいなと思います」と話した。(斉藤智子)

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