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 古典技法でプリントされた写真と最新のデジタルカメラで撮影された写真を見比べられる写真展「巡礼」が、大阪・難波の富士フイルムイメージングプラザ大阪で28日から開かれる。

 開催するのは稲垣徳文さん(50)。写真技術が生まれた19世紀は、卵白を塗った「鶏卵紙」にネガをプリントする技法が用いられていた。稲垣さんは2年半をかけ、500枚以上の失敗を重ねながら鶏卵紙を使ったプリントに成功した。

 今回の写真展でも、鶏卵紙の写真で西欧に存在が広く知られるようになったアンコールワット(カンボジア)やボロブドゥール遺跡(インドネシア)などを、稲垣さんが撮影し、鶏卵紙にプリントしている。

 鶏卵紙を使った写真は豊かで柔らかな階調が特徴で、その繊細な描写には古い技法を感じさせない。写真展では最新の中判デジタルカメラで撮影した作品も展示され、古典と最新技術の共演によるアジアの遺跡巡りを楽しめる。

 11月16日まで(火曜休館。午前10時~午後7時、最終日は午後2時まで)。(森井英二郎)

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