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 古民家を改装した飲食店や美容室から漏れる明かりが、薄暗くなってきた辺りを照らす。若者たちが行き交う通りから頭上を見上げると、そびえ立つタワーマンションが目に入る。

 戦災を免れ、昔ながらのたたずまいが残る大阪市北区の中崎町地区では近年、個性的な店が次々とオープン。レトロとモダンが融合したエリアとして人気が高まっている。「『駅近』だが賃料は安く、街の魅力がある。都心部周辺にあるこうした地域に、若者が移り住むようになった」。不動産経済研究所大阪事務所の笹原雪恵所長は言う。

 北区の人口は10月時点で13万9187人。年々増える傾向は、新規住宅着工数にも表れている。大阪市などによると、2018年は前年から約2倍の4093戸に。笹原所長は人気があるのは駅から徒歩10分圏内の距離で、家賃月7万~8万円ほどの1K物件と指摘。その一方で一室1億円以上のタワマンも売れ行き好調で、「パワーカップル」とも呼ばれる20~30代の共働き高収入世帯の入居が目立つという。

 国勢調査によると、高度経済成長期の1965年をピークに減少傾向にあった大阪市の人口は、2005年から再び増加し、前回5年前の大阪都構想の住民投票時から6万3977人増え、275万995人(10月時点)に。19年の総務省人口移動報告では、転入が転出を上回る転入超過数を自治体別で比較した場合、大阪市は約1万4千人で、東京都23区に次ぎ5年連続で全国で2番目に多い。

 「人口減の時代に、ここ数年の大阪は日本で指折りの人口吸引力を持った都市です」。りそな総合研究所の荒木秀之・主席研究員はこう語る。18年の大阪市では転入超過は20~29歳が約2万人と突出。就職や転勤が主な理由で、関西だけでなく西日本各地から移り住む傾向にある。外国籍の人が多いのも特徴だ。

コロナでも転入ペース衰えず

 なぜ大阪な…

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