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 石油元売り最大手のENEOSホールディングス(HD)は27日、パラキシレンなどの石油化学製品を手がける知多製造所(愛知県知多市)の製造を、2021年10月をめどに停止すると発表した。製油所・製造所の再編を進める一環だという。製造停止後は設備の一部を、近隣に拠点を構える出光興産に譲渡することを検討しており、同社と協議を始めたことも明らかにした。

 同製造所は1973年に製油所として操業を始めた。01年に原油処理設備を休止し、現在は石油化学製品の基礎原料の生産に特化している。敷地面積は約130万平方メートル。ポリエステルの原料となるパラキシレンなどを生産するが、同社のほかの拠点と比べて競争力が低下していたという。

 1日現在で181人いる従業員の雇用は配置転換などで守る方針で、一部は出光興産に移る可能性もあるという。

 今回の停止は、石油製品の需要減少や競争激化をふまえ、コロナ禍前から進めてきた体制再構築の一環だという。大田勝幸社長は知多市で会見し、「競争力のないプラントは閉じざるを得ないと判断した。コロナ禍そのものが直接のきっかけではない」と話した。(竹山栄太郎)