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 世界初とされるカメラ付き携帯電話「J―SH04」(シャープ製)が登場して、11月1日で20年を迎えます。J―フォン(現ソフトバンク)から発売され、その後の携帯電話やスマートフォンのひな型になりました。人気に火をつけたのは、何と言っても「写(しゃ)メール」と銘打ったキャンペーン。テレビCMに出演した藤原紀香さんに、当時を振り返ってもらいました。

 CM撮影の話をいただいた時は「こんなに画期的な携帯電話が発売されるとは!」と大変驚きました。「写メール」という言葉は最初は聞きなれないものでした。

 私自身、カメラでの撮影は当時から好きだったのですが、「切り取ったばかりの『今』を見せたい相手にすぐ見せられるなんて!」と感動しました。

 CM撮影が終わってから放送されるまでの間は「極秘でお願いします」と伝えられ、時代を変える画期的な製品に携わっていることを強く意識しました。

 使ってみると、とにかく楽しくて。すぐにJ―フォンの端末を購入し、兵庫の母に送りました。私からは、散歩の途中で見つけたきれいな花の写真を送ったり、楽しく友達と過ごしている姿を送ったり。毎日のように「写メ」していました。

 当時の画像は、そんなにはっきりとしたものではなかったですが、両親に元気にしていることを日々伝えられるのがうれしかったですね。

 J―フォンの一連のCMやカタログのお仕事は、私にとって、とても記憶に残るものでした。

 CMを次々に打ちだして、カタログも毎月のように撮影しました。「カタログは毎号集めています。まるでファッション誌みたい!」というファンの方からのお声をたくさんいただきました。一人二役で自分と戦う、という設定のCMもありました。毎回の撮影が楽しみでした。

 当時から、カメラ付き携帯電話が今後ますます進化するだろう、という予感はありました。日本の物づくりの技術は素晴らしいですから。ですがさすがに、スマートフォンというものが出てカメラと並ぶくらいの画質が実現でき、誰もが携帯のカメラで写真を撮影して即座にSNSにアップする時代になるとは、想像がつかなかったです。

 J―フォンが生み出した「写メ」という言葉も、いまだに使われています。これはすごいことですよね。今振り返っても、画期的な瞬間に携わらせていただいたことは素晴らしい経験で、感謝しています。(聞き手・森田岳穂)

【動画】20年前に発売されたシャープ「J-SH04」=森田岳穂撮影