編集委員・浜田陽太郎
工事現場などで人や車両を誘導するヘルメット姿に、年輪を感じさせる人たちが目立つ。警備業界は、今やシニア人材なしには成り立たない。70歳以上が全体に占める割合は15%を超えた。「心地よい職場づくり」を目指す社長が経営する警備会社を訪ね、高齢者活用のヒントを探った。
拡大する工事現場で通行車両を誘導する75歳のヤスさん(写真の一部を加工しています)=東京都昭島市
「いつ仕事が入るかわからない中で、待機するのは大変です。でも、自分の仕事が世の中の役に立っていると感じられる」
10月下旬の取材前日、午後8時から深夜1時までガス管の工事現場で交通誘導にあたったというマサさん(77)は話す。
勤務する都市総合警備保障(東京都立川市)では、突発の仕事に対応する要員が5人ほどいるが、いずれも70歳代だ。同社は、社員33人のうち、70歳以上が15人を占める。最年長は78歳だ。
「周りは、みんな同世代。気心が通じて楽しい仲間と働けるのが誇り」と話すマサさんだが、昨年10月に入社する直前の所持金は1500円。追い詰められていた。
これまでの人生、波乱があった…
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