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 「かまあげうどん」は漢字とひらがな、どっちの表記が多い――。素朴な疑問から社会問題まで様々なテーマを扱うフリーマガジン「interest(インタレスト)」。四国学院大学(香川県善通寺市)の社会学部情報加工学メジャーの学生たちが、「香川と四国をオモシロ知的に遊ぶ」をコンセプトに取材・編集し、年2回発行している。

 10月中旬、学生たちが今後の企画内容を話し合っていた。テーマは「全国にある通りの名前」だ。

 雑誌「タウン情報かがわ」の初代編集長で、情報加工学の講義を担当する田尾和俊教授が問いかけた。

 「このデータをどう分類したら面白くなると思う?」

 学生の一人は「義経通り、菊池寛通りがあるけど、人名別からさらに時代別に分類した方が分かりやすい」と答えると、別の学生は「国道と県道、市道などに分類したら、それぞれに付く名前に特徴があることが分かるかもしれない」。続々と案が出た。

 インタレストは田尾教授が情報を分かりやすく伝える発信力を高めてもらおうと、2006年に発行を始めた。各号の編集長は学生が務め、取材テーマも学生が決める。執筆や写真撮影、誌面レイアウトなどの編集作業は、田尾教授の指導を受けながら学内の編集室で行われる。

 これまで取り上げたテーマは「香川県民の約6割は正月にあん餅雑煮を食べている」や「新築の風呂でうどんを食べる県民は1割」など、身近で興味をそそる内容が多い。「決算書でみる公立病院の経営状況」といった社会問題も盛り込み、教授と学生の軽妙な掛け合いで記事を展開し、わかりやすく伝えている。

 6月発行の29号の編集長だった藤川美夕季さん(22)は「雑誌や新聞が扱わない、学生だからこそ思いつく、ふとした疑問を記事にしている」と話す。

 創刊当初は学生と同じ世代を中心に読まれていたが、素朴な疑問に答える企画が共感され、今では小中学生から購読希望が寄せられるなど世代を問わず、各地から注文を受けているという。

 田尾教授は「今はネットやSNSで多くの情報に触れる機会があるが、どの情報が重要で、受け取った情報をどう伝えれば分かりやすくなるか、分からない人が多い。だからこそ、この編集作業は学生たちにとって重要だと思う」と話す。今後は紙媒体だけではなく、動画などネット発信にも取り組むという。(長妻昭明)

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 interest(インタレスト) 情報発信を学ぶ四国学院大の学生が、香川県内や四国の地域情報を独自の視点で取材し、6月と12月の年2回発行するフリーマガジン。学内やうどん店などで計8千部配布している。次回は12月1日に第30号を発行予定。入手希望者は、郵便番号と住所、氏名、年齢を記し、メール(interest@sg-u.ac.jp)、または、はがきや封書で〒765・8505 香川県善通寺市文京町3の2の1 四国学院大学社会学部情報加工学メジャー「インタレスト編集部」宛てに郵送する。

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