笠置町にジビエ工房 大学ゼミで獣害研究の若者3人

甲斐俊作
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 龍谷大政策学部の深尾昌峰教授(非営利組織論)のゼミで、京都府笠置町獣害などを研究した若者3人が、町内にジビエ肉の「やまとある工房」を建てた。「山と共にある」との意味を込めたといい、29日からジビエ肉の加工・販売を始める。

 笠井大輝さん(23)、山本海都さん(23)、江口和さん(23)の3人。3年の時、農作物などを荒らすシカやイノシシの肉を、地域活性化に役立てられないか考えた。徳島県那賀町でシカ肉を処理し、販売していると知り、昨年5月から約3カ月間泊まり込み、処理方法などを学んだ。

 深尾教授から出資などを受けて昨年11月、在学中に起業。地元の猟友会メンバーから借りた土地に工房を建て、わなにかかったシカなどの処理を引き受けることになった。シカ肉のステーキ用で100グラムあたり750円、ブロックで同450円。地域の飲食店に卸すほか、道の駅などで販売する予定。

 笠井さんは「ようやく踏み出せるところまできた」と語り、山本さんは、仕入れを安定させるため「猟の技術を高め、周辺地域との連携も進めたい」と強調。江口さんは「ただ売るだけでなく、ジビエの魅力や貴重な命をさばく作業についても伝えたい」と話した。

 問い合わせは、笠井さん(080・6101・6617)へ。(甲斐俊作)