[PR]

 新型コロナウイルス患者の治療にあたる神戸市立医療センター中央市民病院に今月、500万円の寄付が匿名で届いた。「役立ててください」と書かれたメッセージも同封されており、病院は「院内感染が起きて職員への中傷もある中で、大変勇気づけられた」と感謝している。

 病院によると、今月5日、病院が移転する前の住所の「総合内科」宛ての封筒が宅配便で届いた。開封すると、印刷物から「病院」「小児がん」の文字を切り取って貼った茶封筒二つの中に、それぞれ300万円と200万円が入っていた。「役立てて下さい」「匿名希望」と書かれた便箋(びんせん)も入っていた。

 差出人欄には女性らしき氏名と神戸市北区の住所が書かれていた。病院の受診履歴に同じ名前はなく、心当たりがなかったため返送したところ、9日に宛先不明で戻ってきたという。

 病院は弁護士と相談し、寄付と判断。新型コロナウイルス対応のための防護具の購入費用などにあてるという。新型コロナ感染拡大後、同病院には個人や企業から多数の寄付が寄せられたが、高額の現金が匿名で寄せられたのは初めてという。(遠藤美波)