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 栃木県知事選が29日、告示される。県政史上最多となる5選をめざす現職の福田富一氏(67)と、新顔で元NHK宇都宮放送局長の田野辺隆男氏(60)の2人が、いずれも無所属で立候補の準備を進め、一騎打ちとなる公算が大きい。投開票は11月15日。

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 福田氏は自民県連と公明県本部の推薦を受ける。自公の党本部は内規などで知事選の推薦を「3期まで」としているため、県レベルの推薦にとどまった。公明は4年前の知事選で、4期目をめざした福田氏を例外的に党本部の推薦としていた。ただ、県本部は「前回と今回で支援態勢に強弱はない」と説明している。

 福田氏は昨年末、自民県連幹部に引退の意向を伝えたが、慰留されて再び選挙戦に臨む決意を固めた。多選批判については「私が『裸の王様』であるならば、有権者が指摘してくれると思う」と語る。

 4期目の公約は「ほぼ達成できた」として、新たな75項目の政策を盛り込んだ政策集を発表。旧市町村ごとに張り巡らせた後援会組織をフル回転させる。

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 田野辺氏は2016年の参院選栃木選挙区に野党統一候補として挑んだが、自民現職に敗戦。その後、家業の運送業を経営していたが、「市民目線の政治が行われていない」と出馬を決意した。6月、正式に立候補を表明し、選挙戦準備を進めてきた。

 参院選で田野辺氏を推薦した県内の野党各党は今回も支援を申し出たが、田野辺氏側は政策協定の締結を拒否。政党色を一切排除した上で、変革を求める与党支持者を含めて、幅広い層からの支持を得ようという方針を徹底している。

 政治団体としては「新風とちぎ」を立ち上げたが、具体的な活動は、自主的に集まったという各地の「勝手連」が担っている。コロナ対策で検査の増強などを訴えている。

 知事選は告示翌日の30日から期日前投票ができる。(池田拓哉、津布楽洋一)

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