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 小説や戯曲を通じて、沖縄とは何かを問い続けた大城立裕さんが27日、死去した。ゆかりがあった人たちからは、大城さんの足跡と人柄を悼む声が上がった。

 芥川賞作家の又吉栄喜さん(73)=沖縄県浦添市=は、大城さんとは半世紀近い親交があった。「最近も色んな媒体に書かれていたので、まだお元気だと思っていた。びっくりしています」

 1975年の第1回新沖縄文学賞で又吉さんの作品が候補になった際、選考委員が大城さんだったという。「そのときから目にかけてくれていた。ただ面と向かって文学論を語るタイプではなく『書いて述べる人』だった」。毎日原稿用紙2枚、たとえお酒を飲んでも書くことを自らに課している。大城さんには、そんな逸話があった。「本人に確認したわけではないですが、小説やエッセー、評論など書いてきた文字数は膨大になる。琉球王国から戦争を経て現代にいたるまでの沖縄の歴史と文化の総体を、コツコツと隅々まで書いていくエネルギッシュな人でした。全集を出版した時の、ほっとしたようなご様子が印象的です。やるべきことはやった。そう思っているのではないでしょうか」

 大城さんは1961年、太平洋戦争中に沖縄の子どもたちを乗せた疎開船が米軍の魚雷で沈められた「対馬丸事件」について、生存者らに聞き取り調査した本「悪石島」(共著)を出版した。

 対馬丸で家族9人を亡くし、自…

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