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 兵庫県福崎町の山中で今月25日、行方不明者の捜索中に逃げ出していた兵庫県警の警察犬が、2日ぶりに同じ山中で保護された。県警が27日発表した。けがもなく、元気な様子という。

 県警によると、鑑識課警察犬係に所属する2歳のオスのシェパードで、名前は「クレバ・フォム・フンデ・シューレ」(通称・クレバ号)。福崎町の七種山(なぐさやま)で25日午後、行方不明者の捜索中に突然走り出し、鑑識課員の手からリード(引き綱)が離れたという。

 県警は鑑識課員ら約40人態勢で連日捜索を続け、ヘリも投入した。捜索3日目となった27日午前9時40分ごろ、逃げ出した場所から南西へ約100メートル離れた山頂付近で、木にリードが絡まって動けなくなっていたクレバ号を鑑識課員が見つけたという。

 クレバ号は発見時、うなり声をあげるなど警戒した様子。だが、鑑識課員が自分で食べるために持っていたツナパンや魚肉ソーセージをあげると、落ち着きを取り戻したという。その後は課員らに連れられて下山し、神戸市内にある訓練所へ戻ったという。

 クレバ号は、県警が直接育てている「直轄警察犬」11頭のうち、最も若手。今年1月から容疑者の追跡や行方不明者の捜索などにあたり、すでに行方不明者4人の発見に尽力してきた。鑑識課は今後の処遇について、「優秀な犬ですが、今はまだ決まっていません」と話している。(笹山大志)