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 日本海の好漁場・大和(やまと)堆(たい)の西部海域で日本漁船の安全が確保できないとして入域の自粛を要請している水産庁は28日夕、一部の海域の自粛要請を解除し、漁業団体に伝えた。自粛要請の緩和はほぼ1カ月ぶり。

 自粛が要請されているのは日本の経済的な主権が及ぶ排他的経済水域(EEZ)内で、北朝鮮海域と接する海域。水産庁の漁業取締船が9月29日に北朝鮮の公船を見つけ、同30日から入域自粛を要請していた。その後、北朝鮮公船の動向などを監視し続けてきた結果、水産庁は大和堆寄りの3分の1程度の海域については安全が確保できると判断し、自粛要請を解除したという。

 海底山脈の大和堆の周辺はカニやスルメイカなどの好漁場として知られ、周辺では今年、北朝鮮漁船が急減する一方、中国漁船の増加が目立っている。日本のEEZ内で、水産庁が自国の漁船に入域自粛を要請したことに対し、漁業団体からは反発の声が高まっていた。(兼田徳幸)