[PR]

 三重県四日市市桜町のブルーベリー観光農園「さくらベリーズガーデン」で11月、来年の夏休みに向けた小学生の自由研究が早くも始まる。夫と農場を営む園長の山原裕美さん(50)が「ひと味違う自由研究を」と企画し、参加希望の児童を募っている。

 この観光農園では毎年6月初旬から8月下旬にかけて、ブルーベリー狩りの営業をしている。だが、今年はコロナ禍の影響で、8月10日で打ち切った。夏休みに訪れる人が増え、密を避けるために決断した。

 そうした中で、訪れた何人かの親子から掛けられた言葉がある。「今年は旅行に行けず、ここに来たの。楽しかったから体験を宿題の自由研究にしたい。お話を聞かせて」。山原さんは「こういう興味の持たれ方もあるんだな」と思う一方で、「うちって、自由研究にうってつけじゃない」とも感じたという。

 ブルーベリー園は1年の間に様々な表情を見せる。栽培しているブルーベリーは96種類、約1千本。その収穫が終わると、11月には紅葉し、12月に落葉する。手作業による剪定(せんてい)作業は翌年3月まで続く。

 4月には新芽が吹き、やがてつぼみが付く。実を甘く、大きく育てるため、間引きをする。5月に花が落ちると実が付き始め、色を緑からピンク、紫に変えながら熟していく。そして、再び収穫の季節を迎える。

 この1年のサイクルを山原さんは思い返したとき、ある一つのアイデアがわいてきた。「夏休みだけの自由研究ではなく、来年の夏をめざし、長く園の様子の変化を見てもらおう。まずは11月初旬の紅葉から」。来年度、小学3~6年生になる児童とその親の5組を募集することにした。

 毎月1回、観察会を開いて、参加する親子に園内を定点観測してもらう。質問があれば、山原さんが答える。さらに来年の収穫期になれば、ブルーベリー狩りも楽しんでもらう。

 山原さんは食育アドバイザーとしても活動。「最終的に人の口に入る物が、どのような過程を経て作られているのかを知り、食べ物の貴さを知ってほしい。台風や日照りとの闘いについても語りたい」と話す。

 一方、参加者には、できあがった自由研究のコピーを提出してもらう条件も付けた。「農場の運営はどうしても大人目線になる。実は、子どもたちが農場をどのように見てくれるのか、私にも興味があるんです」

 参加無料。希望者は11月1日午前までに申し込む。申し込み方法などの詳細はホームページ(https://sakura-berrys.com別ウインドウで開きます)に掲載されている。抽選で5組を選ぶ。問い合わせはさくらベリーズガーデン(080・6929・7800)。(黄澈)

関連ニュース