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 民間調査会社が14日に発表した都道府県の「魅力度ランキング」で栃木県が茨城県に抜かれて最下位になったことをめぐり、29日に告示される栃木県知事選の立候補予定者の行動や発言が騒動になっている。選挙を前に「地元愛」が思わずヒートアップしたようだ。

 5期目をめざして立候補を予定する現職の福田富一氏(67)は21日、発表した東京の調査会社「ブランド総合研究所」に乗り込んで抗議した。日帰りで上京し、県庁にとんぼ返りした福田知事は記者団に「強く抗議してきた」と拳を握り、「底からはい上がる。倍返ししたい」と最下位脱出を誓った。

 ところが、一夜明けた22日、124件の意見が電話やメールで県に寄せられ、否定的な意見が5割強を占めた。「『倍返し』など子どものけんかに親が乗り込むのと同じで馬鹿げている」「知事の資質が問われる」「納得がいかないから出向いて抗議する。そこが魅力度が低い原因」などの厳しい意見もあった。

 支持は2割に満たなかったが、「言いたいことが言えない栃木県。行動に賛成」などの声もあった。

 一方、同じく立候補を予定する新顔で元NHK宇都宮放送局長の田野辺隆男氏(60)は21日に県庁前でした街頭演説で、「納豆(茨城県)にイチゴ(栃木県)が負けてどうする」などと発言した。田野辺氏によると、納豆とイチゴのほかにも両県の名所や観光地を取り上げ、「霞ケ浦に中禅寺湖が負けるもんか。鹿島神宮より東照宮の方がきらびやかだ」とも発言した。

 その後、田野辺氏のツイッターに発言について「残念だ」などの批判が寄せられ、田野辺氏は28日、ツイッターで「私の思いが間違った言葉となってあふれてしまった。不快な思いをさせてしまった方に深くおわび申し上げる」と謝罪。両県のよさや名産品、名所を「比較して悪く言うような言い方をするべきではなかった」「今後は栃木の魅力を明るく楽しい言葉で伝えていく」とした。

 田野辺氏は取材に対し、「確かにやり過ぎた。大人げなかった」と話した。(津布楽洋一)