ソ連残留日本人孤児のニーナ・ポリャンスカヤさん、半生を語る

 終戦直後の旧満州(中国東北部)でソ連兵に救われ、現在のロシアで育った残留日本人女性のニーナ・ポリャンスカヤさんが26日、新型コロナウイルスのため亡くなった。80歳(推定)だった。サハリンなどに暮らす在留邦人の一時帰国事業を支援するNPO法人「日本サハリン協会」(東京)が朝日新聞の取材に明らかにした。

 ポリャンスカヤさんは小説「戦場のニーナ」(なかにし礼著)のモデルにもなった。ロシアの戸籍上は1940年8月生まれとされるが、正確な生年月日は不明だ。ロシア西部エカテリンブルク在住。

 同協会の斎藤弘美会長によると、ポリャンスカヤさんは23日、体調の不調を訴えて病院に搬送された。呼吸が困難になり、人工呼吸器をつけるなどの治療を受けていたが、意識が回復せず、亡くなったという。ロシア在住の残留邦人の団体「サハリン日本人会」(ユジノサハリンスク)から連絡があったという。

 ポリャンスカヤさんは直近では昨春に来日。今年の秋にも日本を訪れる予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で見送られていた。斎藤会長は「ショックです。ニーナさんは日本に来ることを本当に楽しみにしていたので、無念です」と話した。

 ポリャンスカヤさんは幼いころ、家族と現在の中国東北部の牡丹江市で暮らしていたとみられる。終戦間際、ソ連軍が旧満州などに侵攻、同市も戦場となった。1945年8月17日、ソ連軍に制圧された旧日本軍のトーチカ(防御陣地)内で泣いているところを、ソ連兵に助け出された。近くで両親とみられる男女が亡くなっていたという。

問い続けた「私は誰?」

 ポリャンスカヤという名字は、…

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