パリ=疋田多揚
新型コロナウイルスが猛威を振るうフランスが、再びロックダウン(外出禁止)を導入することになった。経済を傷め、市民の自由を奪うロックダウンはマクロン大統領にとって、最後の手段のはずだった。どうして「禁じ手」に頼ることになったのか。
マクロン氏は8月末、ロックダウンについて「もっともやぼで、単純すぎるやり方だ。(ペストが蔓延(まんえん)した)中世からすでにやってきた」などとして否定。「外出禁止を避けるために、あらゆることをする」と述べていた。
フランスが最初のロックダウンを解除したのは5月11日。2カ月間の巣ごもり生活を強いた後、政府は「もっとも美しい国、フランスを再発見しよう」(ルメール経済相)などと夏の旅行を奨励。マクロン氏も「我々の戦略はウイルスと生きることだ」と語り、職場に戻るよう促した。9月からの新学期も学校をすべて再開した。
「我々は戦争状態にある」(マクロン氏)という3月の方針から、感染対策の優先順位が下がり、経済との両立路線に変わっていた。
そのため、感染対策には時折二…
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朝日新聞国際報道部