【動画】信州大発ベンチャーが開発した着るタイプの歩行支援ロボ「クララ」のデモンストレーションがあった=志村亮撮影
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 お年寄りのリハビリなどを想定した生活動作支援ロボット「curara(クララ)」を信州大学発のベンチャーが開発した。2021年夏の製品化をめざす。試作品のデモンストレーションをふくめた説明会を28日、東京都内で催した。

 当面は、歩くのが難しくなったお年寄りのリハビリへの活用などを期待する。太ももとひざ下のフレームについた小型モーター四つが関節に力を直接伝え、なめらかな歩行を助ける。ロボット自体は骨格を持たない構造のため、4キログラム程度と軽く、脱着もしやすい。バッテリーの持ち時間は1時間ほどだ。

 長野県上田市にある信州大繊維学部の橋本稔教授(67)の研究室が、08年ごろから試作や実験を重ね、機能を改善してきた。事業化は、橋本氏が代表を務めるベンチャー企業アシストモーションが担う。

 価格は決めていない。9月から始めた有償レンタルでは、初期の導入費を6万円、レンタル料を月8万円とした。最初の2週間は試しに無償で使ってもらう。

 クララの名前は、1970年代に放送された人気アニメ「アルプスの少女ハイジ」の登場人物に由来する。主人公との交流を通じて自力歩行のリハビリに励んだ車いすの少女だ。

 アシストモーションは製品化に向け、2社から開発費名目で3千万円ずつ出資を受ける。川崎市などが出資するベンチャー支援のケイエスピーと、セキュリティー会社のラックだ。この日の説明会は、ラックが都内に構える本社で開いた。(志村亮)