拡大する写真・図版2つのアメリカ 見えない境界のある街から グラフィック・加藤啓太郎

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連載「2つのアメリカ 見えない境界のある街から」
かつてないほど分断が進むアメリカは、どこへ向かうのか。大統領選挙の激戦州ペンシルベニア州の街ヨークで、「二つのアメリカ」の境界線上にある場所を見つけた。この地に住みながら、アメリカ社会の今を伝えるルポの6回目。(敬称略)

 日が暮れるころになると、ヨークの街にはオフロードバイクの集団が出没する。

 若者が数人のグループで走行していることが多く、オフロードバイクのほか、ATVという小型のオフロード四輪車も見かける。大きな騒音を出すだけでなく、ウィリー走行やスピードの出し過ぎなどの危険な走り方もするため、住民を悩ませている。

 フェイスブック上では、警察が情報提供を呼びかけたり、市民が「警察は取り締まるべきだ」という投稿をしたりすることがある。

拡大する写真・図版ヨーク市内をオフロードバイクで走る若者たち=大島隆撮影

 返信欄には、危険な暴走行為を見かけたという情報提供や、警察に取り締まり強化を求める声が寄せられる。一方で、家庭環境など少年たちの境遇に同情する声や、ほかに優先して取り締まる犯罪があるという意見もあり、時に論争になることもある。

 そして、警察の取り締まりに必ずしも賛成しない声も混じる。

 「私は騒音は気にならない」

 「そっとしておこう。強盗やドラッグをするよりはいい」

 ヨークにおける警察と住民、特に黒人住民との関係は複雑なものがある。

 「『スニッチ』っていうんだけど……」

 そう教えてくれたのは、地元の…

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