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 ホームセンター大手の島忠をめぐる攻防戦が始まります。名乗りを上げたDCM傘下のDCMホーマックとニトリはいずれも北海道発祥の企業です。1990年代後半、厳しい経営環境で鍛えられた北海道の企業が相次いで全国銘柄になったことを「流通の北海道現象」と名付けた流通アナリストの鈴木孝之さんが、存在感を増す両社の実像や争奪戦の行方を語りました。

拡大する写真・図版流通アナリストの鈴木孝之氏=2020年10月28日午後2時18分、東京・築地、相場郁朗撮影

すずき・たかゆき 1943年生まれ。東京外大卒業後、西友ストアー(現西友)入社。バークレイズ証券、メリルリンチ証券(現メリルリンチ日本証券)の流通担当アナリストを経て独立。2003年、プリモ リサーチ ジャパンを設立して代表に就任した。

 ――DCMホーマックとニトリに共通点はありますか。

 「いずれも長期戦略を持っています。DCMは北海道のホーマック、愛知のカーマ、愛媛のダイキが統合して誕生しましたが、ホーマックを率いていた前田勝敏さんが主導しました。釧路発祥の企業です。前田さんは大連合をめざして3社の勉強会を定期的に開き、10年がかりで統合を実現しました。創業者世代が退く時がくるのを見越していました」

 「ニトリ創業者の似鳥昭雄さんも長期的な視点で物事を考えています。会社の30年計画を持ち、それを10年ごとに分けています。最初の10年で店舗を固め、次の10年は人材に注力し、最後の10年は商品開発。その順番だったと思います。かつて、本人から胸ポケットにしまった30年計画の紙をちらっと見せてもらいました。折り目のついた模造紙ですよ。彼はその計画通りにやった」

 「似鳥さんは早くから人材確保の必要性も痛感し、就職を控えた大学生がニトリに見向きもしてくれない頃から、大学で必死にリクルートしていました。社長室の壁には組織図が貼られ、幹部社員の名前が書いてありました。社員名の横に『直轄』とか、独特の名称をつけてね。それを眺めて人事構想を練るのが好きだ、と言っていました」

記事後半では、北海道の経営者が「負けるもんか」と競い合った姿や、島忠の魅力、ホームセンター業界の将来像を語っています。

札幌を制覇、次の一手は

 ――それ以外にも共通点がある…

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