堤之剛
拡大するなでしこリーグは近年、集客面で伸び悩んでいる
プロリーグとして成り立つのか。そんな疑念がぬぐえない。来年9月に開幕する日本初の女子プロサッカーリーグ「WE(ウィー)リーグ」の準備が始まっている。それをどう発展させるのか。プロリーグ創設を主導してきた日本サッカー協会の明確なビジョンが見えにくいことが気がかりだ。
日本女子サッカー界にプロリーグをつくることには、賛成だ。2011年女子ワールドカップ(W杯)で日本代表(なでしこジャパン)は初優勝したが、今の世界ランキングは11位と低迷。プロリーグ化が進む欧米に力を引き離されている。日本選手のレベルアップにつながるなら、プロリーグ創設は一つの選択肢だろう。
ただ現状、プロリーグが成功する形が見えない。まずは人気面。近年のなでしこリーグの1試合平均観客数は2千人に届いていない。WEリーグが目標とする1試合平均観客数は5千人。WEリーグの岡島喜久子チェア(代表理事)は「今までサッカーを見てこなかった人たちにアプローチをしていくことなどを絶賛考え中」と話すが、具体的な取り組みはまだない。
拡大するなでしこリーグの近年の1試合平均観客数は2千人未満だ
各クラブの運営面も気にかかる…
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