【動画】未来を創る「分身技術」 コロナ禍の世界を変える?
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 新型コロナウイルスの影響で、10月11~15日にオンラインで開催された国際シンポジウム「朝日地球会議2020」(朝日新聞社主催)。コロナ危機と文化や循環型経済などについて討論した様子を、アーカイブ動画とともにお届けします。

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 現代の最新技術を駆使して実現しようとしているのは、ドラえもんの「どこでもドア」や「タケコプター」――。そんな夢の一端に本気で取り組んでいる人たちと、コロナ禍にある私たちの暮らしや未来について話し合った。

 遠隔地にいるアバター(分身)ロボットを通じて買い物をしたり、VR(仮想現実)で再現した城跡を探索したり。「仮想テレポーテーション」と名付けられた凸版印刷の取り組みを、まずは実体験した。

 同社の鈴木高志・先端表現技術開発本部長は、「人の『感覚』をインターネットで遠隔地に伝え、デジタル表現技術で現地の空気感や体験感を再現する。コロナで移動が制限されるなか、旅行や教育など様々な分野に生かせる」と話す。

 人の意識や感覚をネットでつなぐという「IoA」(Internet of Abilities=能力のインターネット)を提唱する暦本純一・東京大大学院教授は、人間同士やAI(人工知能)、ロボットがつながることで人の能力が拡張するという。ドローンが撮影した映像を見ながら動くことで没入感が得られる「ジャックイン」といったユニークな研究も紹介された。暦本教授は「オンラインでつながるIoAは、コロナ禍の世界を前に進めることができる」と語る。

 タレントの眞鍋かをりさんは「世界が変わる夢のある話だ。誰でも旅行や留学が実現でき、社会の格差を埋める取り組みにも思えた」と語った。

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 「妄想を現実にする」。暦本純一教授の発言で一番印象に残った言葉だ。無地から突拍子もないことを考えるのが好きなのだそうだ。

 そんな暦本教授の研究の原点は、SFアニメ「サイボーグ009」の世界観。「今の技術をつなぎ合わせれば、子供の頃の夢みたいなものは実現できるのではないか。コンピューターが人間の能力を拡張するような」

 暦本教授の夢と妄想に共感し、企業が社会に送り出すべく形にする。イノベーションの最先端を垣間見た気がした。(コーディネーター・須藤龍也)