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 福井県内の障害者支援施設など五つの福祉施設で29日、新型コロナウイルスの感染者が出た場合の対応訓練が行われた。県によると、福祉施設でのこうした訓練は県内初という。

 施設職員の1人が陽性となり、利用者らが接触者となった想定。各施設で行われた図上訓練では、職員たちが保健所との情報共有の手順や、接触者の動線などを確認した。

 その後、福井市宿布町の障害者支援施設「足羽更生園」で実地訓練があり、医師が講師として参加、他施設の管理者らが見学した。

 福祉施設を利用する障害者や高齢者は移動が困難で、PCR検査などのための検体採取に医師が出張する場合がある。訓練では感染の疑いがある利用者を介助する施設職員に、医師が「利用者が暴れてしまうと危ないので体を支え、『すぐ終わりますよ』と声をかけましょう」と指導。防護服の着脱も訓練した。

 同園長の嶋田富士男さん(60)は「持病などでハイリスクの利用者もおり、感染対策はより重要。一連の動きが分かってよかった」と話した。(大西明梨)