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 コロナ禍で苦境に立つ県内の観光業を支え、大分のファンも増やそうと、県はWEBでの誘客策に乗り出した。コロナで「巣ごもり」するためか、動画視聴が増えていることをとらえ、観光専用のYouTubeチャンネルを開設。県出身のタレント指原莉乃さんが登場する特設サイトも立ち上げた。県内の魅力やコロナ禍でも楽しめる旅を紹介し、旅行意欲を盛り上げる狙いだ。

 YouTubeチャンネルは、大分を象徴する温泉の沸き立つイメージと、話題が沸騰する期待を込め、「沸騰大分」と名付けた。

 動画には宿泊・観光施設の関係者ら県民が出演し、全国に誇る地域の自慢を発信するのが特徴。別府の鉄輪温泉や地獄蒸し料理などを紹介する第1弾を24日に配信、その後もアフリカンサファリやうみたまごでの動物とのふれあい体験の動画などを、年度末まで毎週土曜日に配信していく。1本は15分程度で、英語と中国語、韓国語の4言語に対応しており、中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」なども活用して、海外からの旅行が再開された際に訪れてもらえる大分ファンを増やす狙いがある。

 10月には、旅行特設サイト「#新しいおおいた」(https://goto-oita.com別ウインドウで開きます)も立ち上げた。トップページには「みんなで乗り超えましょう。」という指原さんの手書きのメッセージを掲載。県内の観光スポットの様子や旅の思い出などを「#新しいおおいた」を付けてSNSで投稿してもらったものを集約し、県外から大分を訪れる参考にしてもらう。指原さんの動画も近く公開する。国や市町村の観光キャンペーン情報や宿泊施設などの感染症対策もまとめている。予算は動画が7350万円、サイトが1億4千万円。

 県観光誘致促進室の平川暢教室長は「GoToトラベルの効果で人の動きが出てきた。旅館・ホテルもコロナ対策を徹底しているので、遠隔地からできるだけ観光客を呼び込みたい」。

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 県がまとめた観光統計調査で、県内の宿泊施設の9月の宿泊客数は約22万人で、前年同月比35・5%減(速速報値)だった。新型コロナウイルスの影響でなお厳しい状況が続くが、8月は同57・2%減の18万6千人あまりで、5月を底に宿泊客数は4カ月連続で増えていることから、回復傾向と県は分析している。

 インバウンド需要がほぼないなか、国内からの宿泊客は8月の前年同月比53・4%減から9月は同28・4%減と改善した。広瀬勝貞知事は20日の記者会見で、シルバーウィークがあったことも要因に挙げつつ、「コロナに対して、こう注意すればというところがだいぶ分かってきた。GoTo(トラベルキャンペーン)が効いている面もある。この調子で回復してくれることを期待している」と語った。(中島健)

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