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 終盤戦に入った明治安田生命J2リーグで、V・ファーレン長崎が昇格争いに食い下がっている。ホームゲームが多い11月、3年ぶりのJ1復帰に向けて攻勢をかける。

 全42試合中29試合を終えて3位。15戦無敗で走る首位福岡、今季、2度の敗戦を喫した2位徳島を追う。今季はプレーオフがなく、1、2位しかJ1へ上がれない。

 9月は1勝もできず、首位から4位へ転落した。「苦しんだ9月。充実した10月に」と手倉森誠監督が誓った今月は、初戦で9試合ぶりの勝利をあげたあと連勝。続くアウェー4連戦は1勝1敗2分けと、致命傷を負わずに乗り切った。

 課題は依然、決定力不足だ。10月はいずれも下位で低迷する山口と愛媛から4得点をあげたが、それ以外の4試合の合計得点はわずか2。パスを回しながら相手を崩す戦術にこだわらず、手数をかけない速攻も増えたが、点睛(てんせい)を欠いている。

 打開を期待させる1人がルーキーの気田亮真選手(23)だ。ここ3試合連続で先発出場。21日の愛媛戦ではドリブルを仕掛けて相手の反則を引き出し、勝ち越し点につなげた。「横パスは誰でもできる。持ち味を出さないと、自分が出ている意味がない」と闘志をあらわにする。

 もう1人は加入3年目の名倉巧選手(22)。今季、初めて主力の座をつかみ、16試合に先発出場。4日の栃木戦では、ドリブルで5人を抜いて決勝点をあげた。惜しいシュートを毎試合のように連発。「もっともっと突き詰めて、チームの勝利に貢献したい」と貪欲(どんよく)に理想を求める。

 クラブは29日、J1の横浜F・マリノスのフォワード、エジガル・ジュニオ選手の加入を発表した。昨季、J1リーグ16試合に出場して11得点をあげたブラジル出身の29歳は記者会見で、「ゴールに近いところで良いポジションを取り、ボールを受ける時のクオリティーで違いを見せられれば」と意気込みを述べた。

 残るは13試合。ホームが9試合で、アウェー連戦はない。ホームでは今季これまで8勝2敗2分けで、福岡と徳島以外には負けていない。11月は計8試合のうち6試合がホームだ。

 手倉森監督は25日の記者会見で、11月を「攻勢の月」と名づけた。「タフにたくましくアウェーで培われたものを、存分にホームで発揮したい。11月中には、自分たちがいたい場所にのぼっていければ」(中川壮)

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 V・ファーレン・手倉森監督「NHKの番組を見ました。V・ファーレンの昇格可能性アンケート(①絶対できる②できるかも③できない④わからない――のうち③が最多)。40%以上が昇格できないと思われている。非常に良いエネルギーがわくニュースだなあと。『上がれるんだ』『上がってくれ』という機運にさせるのも自分たち。いま勝てない状況で大きいこと言えないですけど、サポーターを本気にさせることが最大の補強だなと思います」=20日のオンライン囲み取材で

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