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 栃木県知事選が29日告示された。新顔で元NHK宇都宮放送局長の田野辺隆男氏(60)と県政史上最多となる5選をめざす福田富一氏(67)=自民県連・公明県本部推薦=の2人が、いずれも無所属で立候補を届け出た。新型コロナ対策や4期16年の福田県政への評価、県の魅力度向上策などを争点に、17日間の選挙戦が始まった。投票は11月15日。

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 田野辺氏は宇都宮市の事務所前で約200人を集めて出陣式を開いた。

 2016年の参院選栃木選挙区で田野辺氏を支援した野党関係者も姿を見せたが、演説の出番も名前が紹介されることもなかった。共産党県委員会の小林年治委員長は「自主的な支援。押しかけのようなものだから」。他の野党県議らも遠巻きに見守った。

 出陣式では「勝手連」の代表者らがあいさつ。村田和子・後援会長は「選挙戦の素人集団だが、必ず新知事を誕生させましょう」と訴えた。出身地の芳賀町などで街頭宣伝をした。

 福田氏は大田原市で遊説をスタートさせた。自民、公明の県議や地元首長らが顔をそろえ、約500人が駆けつけた。

 選挙戦を取り仕切る自民党県連の木村好文幹事長は新型コロナ対策や昨秋の台風19号被害からの復旧を課題として強調。「16年務めた福田知事の経験、国との人脈、実績、信頼をもって、トップリーダーはほかにいない」と声を張り上げた。県議50人のうち40人の支持を取り付けていることもアピールした。

 福田氏は日光と佐野、小山、宇都宮各市でもマイクを握った。(津布楽洋一、池田拓哉)

市民連帯で新しい政治を 田野辺隆男(60)無 新

 今日は政治家らしい演説も考えていましたが、もっと素直に自分の思いを言いたくなりました。これだけ多くの方々が、お金や地位がほしいわけではなく、ただ新しい未来をつくりたいという思いで、私に力を貸してくれる。幸せです。

 どんな人であっても、ここにいて幸せだと思える社会をつくりたい。未来を選ぶ権利は私たちのもの。このことを選挙戦で訴えていきたい。新しい知事を決めるのは、「長」がつく一部の人たちや忖度(そんたく)だけで生きている人たち、しがらみの中の今の政治の人たちではありません。新しい連帯、市民のつながりが、新しい政治と新しい栃木を作り出すと、私は信じています。

 私がつくりたい未来は、環境に優しいエネルギーで、安全な食べ物を子どもたちに与えられる。私は防災省を提言して誘致したいと言っていますが、夢物語ではなく、東京を救うためにも豪雨が続く日本を救うためにも必要。その適地が栃木県です。

 生き方先進県にもなれます。同性の高齢者らが一緒に人生をすごすヒューマンパートナーシップ制度。そうした素晴らしい県になれば、魅力度ランキングは上がるに違いありません。

「地域重視」の県政に進化 福田富一(67) 無 現④

 「魅力度ランキング」は47位となり、おわび申し上げます。「とちぎ未来大使」によるプロジェクト、栃木のブランド力を高めるようなコマーシャルを募集するプロジェクト、最下位の経験がある群馬や茨城と連携したプロジェクトを昨日から始めました。

 ところで魅力と実力は違います。県民所得3位、イチゴ生産量は52年日本一と、様々な分野で栃木県の実力は高まっていますが、残念ながら無名。「有名有力」にしたいと16年前に決意しましたが成果が得られません。私だけの力だけでは及ばないので、みなさまの力を貸してください。

 県民の命と暮らしを守り、古里を大事にするという思いで立候補を決意しました。これからは「市町重視」から「地域重視」の県政に進化させます。県庁は、議員や県民のみなさまとともに課題の解決を図ります。そのことで地域への誇りや愛着が生まれ、県全体の魅力につながり、「有名有力県」に近づけます。

 これからの4年間、先頭に立って取り組むことを約束するので、引き続き県政は福田富一に任せてください。みなさまのご恩を胸に刻み、いい結果を出した上でご恩返しをします。

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