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 西南女学院大学(北九州市小倉北区)が今秋、小学生向けの大学案内のパンフレットを作成した。将来、受験生になり得る子どもたちに早い時期から大学への興味を持ってもらうことが狙いだ。小学生を対象にした講座を開いている大学もある。

 パンフレットはA5判。「大学ってどんなところ?」と大きな文字が書かれた表紙をめくると、10ページにわたり、大学での生活や学べることなどがイラストつきで紹介されている。すべての漢字にルビをふり、いま興味のあることや好きなことが将来の職業にどうつながっていくのかが分かるあみだくじを盛り込むなど、子どもたちに親しんでもらえるよう工夫した。

 西南女学院大では各学科が地域貢献の一環として、未就学児対象の子育て支援から中学生の学習支援まで様々な取り組みをしてきた。今回は、大学そのものについても知ってもらいたいと、パンフレットを作成することにした。

 主に作成に携わったのは同大地域連携室の職員、大谷芳子さん(43)だ。5歳から小学3年まで3人の娘がおり「子どもたちにとって大学ってどう認識されているんだろう」と思ったことがきっかけという。大谷さんは「大学は、子どもたちの好きなことや興味のあることが将来の夢や目標につながるためのツール」と考える。「『どこの大学でもいい』ではなく、夢につながっていくことを感じながら大学を選んでほしい」

 パンフレットは、同大が主催する小学生向けイベントなどで配布する予定だ。

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 このほかにも、小学生向けのプログラムを組んでいる大学がある。

 九州工業大学(戸畑区)では、小中学生らを対象にした「ジュニア・サイエンス・スクール」を2005年度から開いている。木炭を使った電池づくりなどの実験や体験学習をしている。小学生のときには理科や算数が好きだったが、中学生になると苦手になる子どもが多いことや、小学校で実験があまりできないという話を聞き、地域貢献のために始めた。

 毎回、参加者へのアンケートでは「楽しかった」といった回答を得ているという。担当者は「高校生ではすでに進路を決めている場合が多く、理数系の世界に興味を持ってもらうにはもっと早いうちがいい」と話した。

 北九州市立大学(同市小倉南区)も長年続けてきた市民公開講座の一環として、今年初めて小学生を対象にした外国語学部教員による講座をオンラインで実施する。幅広い年齢層に大学のことを知ってもらうことが狙いだという。

 各大学のこうした取り組みについて、文部科学省高等教育企画課の担当者は「地域の中で大学の存在を知ってもらうことが、これからの地方大学に求められていくことで、魅力を高めることにもつながる」と指摘。「特に小学生を対象にすると、本人だけでなく親への周知にもつながる」と話した。(城真弓)

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